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現代建築探訪 Vol.1

  • 建築
  • 2018年04月08日

先日とある公演を観るため、家族で津山へ出かけてきました。
学生時代から何度も訪れている津山ですが、街のシンボルでもある鶴山公園へ足を運んだのは今回が初めて。

そして公演が行われた建物がこちらの「津山文化センター」です。

さすが津山城跡に建つ建物だけあって、向かいにはとても立派な津山城の石垣が今も残っています。

そして建物に近づくと、まず目を引くのが軒下の独特な造形。

これは斗栱(ときょう)と呼ばれる、主に寺社建築において屋根の荷重を分散するために使われる木材の組み方からヒントを得て作られたもの。
建物を見た瞬間、おそらく寺社仏閣の軒のディティールを想い起こすのではないでしょうか。

近づいて撮影すると

一つ一つコンクリートで丁寧に仕上げられています。
古来寺社建築の特性や意匠を大切にしながら、現代の素材と技術で表現した、当時の建築家の意気込みがとてもよく伝わってきます。

ひとまず建物の周囲をぐるっと散策。

入口へアクセスするスロープから上を見上げると、

隙間から望むコンクリートの軒の造形と斗栱の陰影が美しく映ります。

スロープの脇にはお城一角であることを伝える石垣も。

また2階へ通じる階段と渡り廊下も、直方体をモチーフにコンクリートの素材感を活かした造形となっていて、

角度を変えてみると、一つの彫刻にも見えます。

建物の中へ入ると、やはり四角を意識した空間構成となっており、

梁と照明が吹抜けを形作っています。

建物の内部もディティールには特にこだわりを持って作られており、エントランス上部の壁面には

鉄板を素材にしたこのような作品も設置されています。

鉄、ガラス、コンクリート、タイルを駆使し、細部にまでこだわりを持って作られたこの津山文化センターは、建築家川島甲士氏(1925年〜)による設計。
同じ世代には丹下健三、磯崎新、黒川紀章、谷口吉生など、日本を代表する建築家が活躍した世代でもあります。

実際に建物を鑑賞すると、日本の寺社建築に敬意を払いつつ、新たな時代の表現へと果敢にチャレンジする姿勢がヒシヒシと伝わります。

1965年竣工の津山文化センターも築後53年の年月を経て、老朽化も目立つようになってきたようですが、耐震化と意匠の継承などを理由に、建て替えではなく2019年度の完成を目指した大規模改修することが決まったようです。

老朽化で消えてゆく近代建築が多い中、個人的には嬉しいニュースだなと感じました。

 

これから散歩には最適な季節がやってきます。

津山市内の散策や鶴山公園や行かれる際には、ぜひ津山文化センターを訪れてみてはいかがでしょうか。

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